白髪注射(メットスペシャル)

当院の方針

当院ではカウンセリング当日に契約するよう迫ったり、施術を迫るようなことは一切ありません。
効果のないと思われる施術を希望されている場合は考え治していただくこともあります。

PRPとは

皮膚を切った時などに瘡蓋(かさぶた)ができて傷が治った経験は誰にでもあると思います。
この時、血小板という血液の成分から傷んだ組織の修復を促進する物質(成長因子)が供給され、自己治癒力が活性化されています。
PRPとはplatelet-rich plasmaの略で、日本語では多血小板血漿(たけっしょうばんけっしょう)と言います。
PRPは、血小板を濃縮して成長因子を取り出して使用する治療法です。
自分の血液を約20㏄とり、特殊な技術を用いて血液中の血小板が多く含まれる部分のみを抽出し、自己PRPを作成します。
このPRP中には、成長因子が豊富に含まれます。

白髪注射 メットスペシャル

前述したPRP(多血血小板血漿)の歴史は古く、欧米では主に膝関節内に注射して炎症をとる治療などに使用されています。
また、毛髪の分野でも、プロペシアなどの治療抵抗性の症例に対して使用し、50-70%程度の有効性が報告されています。
同様に、白斑というメラノサイトが自己免疫で障害されてしまう病気に対してもPRPの有効性が報告されています。
そのため当院ではAGA治療だけではなく、白髪(メラノサイトが衰えて、毛髪が白くなる)治療にもPRP注射を行っています。
メットスペシャル注射ではPRPに幹細胞上清液を追加して注射します。
幹細胞上清液は使用する幹細胞、および培養施設によってその成分に差がありますが、当院では安全性、および有効性がしっかりと検査されている幹細胞上清液を使用します。

PRPに幹細胞上清を追加する理由としては、PRPは自己の血小板を使用するため、成分の量に個人差があること、また幹細胞上清液にはPRPに含まれない成長因子があるため各々不足部分を補うと考えられるからです。

効果

一度の注射で効果を実感することは難しいです。
およそ3〜6クールの注射が必要になります。
また、メラノサイトが活性化されてもメラニンを受け取った毛髪が伸びてくるには時間がかかるため、時間差が生じます。

注意点

3〜6クール注射をすれば100%白髪がよくなるわけではありません。
すべての論文報告でも50-70%の効果があるとしています。
これは30〜50%の人では効果を感じない可能性があるということです。

副作用

注射による腫れや内出血、痛みは伴いますが治療が必要になるような合併症はありません。

皮膚

PRPに含まれる成長因子が皮膚の細胞を活性化します。
注意点としてはヒアルロン酸のように深いシワを治したりボリュームを出す効果はありません。

エリシスセンスや水光注射、ダーマペンなど、肌に小孔(小さな穴)をあける治療と併用するとPRPの効果がより高められます。

これらの小孔を作る治療の原理は古く、小孔が傷跡にならずに再生するため、その部分が綺麗に修復されます。
ただし、あまり大きな穴にすると傷になってしまいます。
小孔はより早く治るほど綺麗になります。
組織再生を促す成長因子が多量に含まれたPRPを同時に用いることで組織の再生が早くなり、より大きな小孔や多数の小孔を作ることができ、治療効果が一層高まります。