バストリフト

当院の方針

当院ではカウンセリング当日に契約するよう迫ったり、施術を迫るようなことは一切ありません。
効果のないと思われる施術を希望されている場合は考え治していただくこともあります。

バストリフトとは

授乳後の乳房のたるみを改善する手術です。
授乳が終わり、プロラクチンの作用がなくなると乳腺は縮小します。
授乳中に乳腺が肥大することで、乳房の皮膚や乳腺を支える靭帯が引き延ばされます。
そのため、乳腺が縮小すると皮膚や靭帯がたるんでしまいます。
また、授乳以外でも加齢により皮膚や靭帯はたるんでいきます。
バストリフト手術にはその要因により、いくつかの方法があり、患者様によってその方法を組み合わせる必要があります。

A:皮膚のたるみ
皮膚のたるみを治す方法は原始的ですが、切除することが一番です。
切除する量によって
①目立たない乳輪周囲のみに傷ができる方法
②乳輪周囲+乳房の下に傷ができる方法
③乳房下溝というブラジャーのワイヤー部分沿った目立たない部位のみに傷を作る方法があります。 
①、③は目立ちませんが、②は傷がわかります。
効果を説明したうえで患者様に選択していただきます。

B:靭帯のたるみ
乳腺を支える靭帯は足の腱のようにしっかりしたものではなく、うすい膜が重なってできています。作り直すことは難しいため、靭帯のかわりに乳腺を肋骨や大胸筋の膜に乳腺を縫合固定して支えます。

C:乳腺のボリューム
妊娠の頃の乳腺のボリュームを出すことで、乳房にハリを取り戻します。
腹部や大腿から余剰な脂肪を吸引し、遠心分離、脂肪の粒を細かくする処理を加えて乳房〜デコルテ に注入します。
この時に成長因子などを混ぜて注入することもできます。
シリコンインプラントを挿入してボリュームを出すこともできます。

合併症、ダウンタイムについて

上記の手術の組み合わせ方によって変わります。
上記すべて行った場合、皮膚の傷は1週間で抜糸します。
腹部からの脂肪吸引をすると、3日ほど強い筋肉痛のような痛みが生じます。
その後、内出血のような色が10日ほど続きます。
注入した脂肪はおよそ2/3ほどが定着し、残りの1/3は吸収されます。遠因分離と脂肪の粒を細かくする、過度に注入し過ぎないことで術後にシコリとなるリスクを避けています。