デリケートゾーンの黒ずみは治療できる?

公開日: 2024.06.25

最終更新日:2024.07.25

他人と比較できないし、親しい人にも相談できないデリケートゾーンの黒ずみ。
せっかくVIOをキレイに脱毛したのに、今度は黒ずみの悩みが出てきてしまった…という方も少なくありません。

こちらの記事では、婦人科の専門医として20年以上女性の身体の悩みや不調に向き合ってきたMET BEAUTY CLINICの福山院長監修のもと、以下のポイントをわかりやすく解説します。

この記事のポイント

  • デリケートゾーンの黒ずみの原因
  • 黒ずみの対策と治療方法

デリケートゾーンが黒ずむ原因

大前提として、デリケートゾーンの黒ずみには女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が関係しています。
性的に成熟した女性の体内ではエストロゲンが多く分泌され、メラニン色素が増えるため乳首やデリケートゾーンの色が濃くなります。
そのため、エストロゲンの少ない赤ちゃんや閉経後の女性デリケートゾーンの色は薄い傾向にあります。
つまり有色人種であれば成人後〜閉経前まで、程度の差はありますが多少の黒ずみはあって当然なのです。

ただし、日常生活にはデリケートゾーンの黒ずみを悪化させてしまう習慣も存在しています。
黒ずみが特に目立って気になる…という方は以下の原因に心当たりがありませんか?

摩擦

デリケートゾーンの皮膚はお顔の目周りと同じくらい薄くて繊細です。
トイレットペーパーでゴシゴシ拭いたり、下着がこすれたりすると摩擦による刺激から肌を守るためにメラニン色素が生成されます。
このメラニン色素はターンオーバーで排出されますが、肌が摩擦による刺激を受け続けメラニン色素の排出が間に合わないと黒ずみの悪化につながります。

トイレではポンポンと上からおさえるように拭き、下着もタイトなものは避けるようにしましょう。

炎症(かゆみ)による色素沈着

アトピー性皮膚炎や慢性的なかゆみがある場合、無意識にデリケートゾーンをかいてしまうことで炎症を引き起こします。
炎症が起きた肌は色素沈着を引き起こすこともあるため、注意が必要です。
長引くかゆみに悩んでいる場合は早めに婦人科等へ相談しましょう。

また、長時間つけっぱなしの生理用品やおりものシートによる蒸れも、かぶれや炎症の原因となる事があります。こまめな交換を心がけたいですね。

洗いすぎなどによる乾燥

デリケートゾーンの乾燥も、黒ずみの原因となります。
特に注意したいのが、洗浄力の強いソープやゴシゴシ洗いによる洗いすぎです。
デリケートゾーンを守っている皮脂膜を洗い落としてしまうと、肌のバリア機能が低下し、炎症を起こしやすい状態になってしまいます。

さらに40代からはエストロゲン(女性ホルモン)の分泌量が減ることで、肌のうるおいを保つコラーゲンの生成量も減少します。
お顔と同じように、デリケートゾーンも丁寧な保湿ケアが必要なのです。

アンダーヘアのセルフ除毛

VIOのムダ毛を処理する際に、カミソリを使用していませんか?
実はカミソリを肌に当てると、ムダ毛だけではなく肌表面の角質層まで傷つけてしまいます。
カミソリによる傷は目に見えないくらい細かいのですが、肌を乾燥させる原因になっています。

また、毛が皮膚の下で育ってしまう埋没毛(埋もれ毛)をピンセットで無理やり処理すると、そこから炎症や色素沈着につながることもあります。

セルフ除毛によって黒ずみが悪化している場合は、クリニックで医療脱毛などを行ってもよいでしょう。

妊娠によるホルモンバランスの変化

妊娠中は特にエストロゲン(女性ホルモン)の分泌量が増えます。
そのため、乳首やデリケートゾーンの黒ずみも一時的に悪化してしまいます。
しかしエストロゲンによる影響は、出産後にもとに戻って行くため、このケースの黒ずみは過剰に心配する必要はありません。

黒ずみに対するよくある勘違い

デリケートゾーンの黒ずみを恥ずかしいと感じたり、他人に相談しづらいと思うのは、黒ずみに対する誤った認識も原因のひとつです。
最初に少しお話しましたが、デリケートゾーンの黒ずみは成人女性であれば程度の差はあれど、あって当然のもの。

あなたの心理的ハードルを下げるためにも、少しだけよくある勘違いと疑問についてご説明しておきます。

性交渉の経験人数と関係ある?

黒ずみ=遊んでいるといった間違ったイメージが独り歩きしていますが、デリケートゾーンの黒ずみと経験人数には一切関係がありません。

黒ずみは再発する?

女性ホルモンのエストロゲンが原因となっているため、繰り返す可能性はあります。
黒ずみを防ぐには、お顔のシミ対策と同じように適切な洗浄と保湿が重要です。

汚れが原因なの?

デリケートゾーンが黒ずんでいると、汚れている!?と感じてしまうかもしれませんが、そうではありません。
肌の下に蓄積したメラニン色素のせいで黒く見えているだけで、清潔な状態がほとんどです。
汚れではないので、ゴシゴシ洗わないように注意しましょう。

加齢によって濃くなる?

お顔のシミは加齢によって濃くなっていきますが、これは紫外線が影響するためです。
紫外線を浴びないデリケートゾーンは、加齢によるエストロゲンの分泌量減少に伴って薄くなる傾向にあります。

何度も繰り返しますが、デリケートゾーンが濃くなっていくのは大人の女性なら当然のこと。正しい知識を身に着けて適切に対処できるといいですね。

ですが、気になってしまう気持ちもよくわかります。
見た目のことで思い悩まず、自信を持ちたい!という方はデリケートゾーンの黒ずみ対策や治療をおすすめしております。

自宅でできる対策方法

デリケートゾーンの黒ずみを軽減するために自宅でできる対策が、デリケートゾーン専用ソープの使用です。
市販品やボディ用のソープは刺激が強いため、デリケートゾーン用に処方されたソープを選びましょう。

デリケートゾーンに適したソープ

  • たっぷりの泡で摩擦レスに洗うこと
  • 皮脂を過剰に落としすぎないこと
  • 保湿できること

上記の基準を満たした製品でデリケートゾーンを洗うことで、摩擦や乾燥といった黒ずみの原因に対処できます。

MET BEAUTY CLINICでは、院長でもある婦人科医の福山が自ら監修したデリケートゾーン専用のソープを取り扱っておりますので、気になる方は気軽にお問い合わせください。
また、ご一緒に美白効果のあるハイドロキノンクリームを処方することも可能です。

NANO SHAKE SOAPの特長

厳選した自然由来の美容成分を配合した、黒ずみだけでなく、かゆみや乾燥が気になる方にもおすすめなデリケートゾーン用ソープ。フェムケア業界初「ナノバブル」を採用し、洗った後にスッキリとしっとりの両方を味わえる、新感覚の洗い心地を実現しました。

クリニックでの治療方法

黒ずみを今すぐ何とかしたい!という方にはクリニックでの治療も選択肢になります。

当院ではピーリング+ピコレーザーによる黒ずみケアの他、レーザー照射のできない粘膜である小陰唇の黒ずみを解決する小陰唇の縮小手術を行っております。

黒ずみが気になる部位に応じて最適な方法をご提案いたしますので、まずはご相談ください。

ピーリング+ピコレーザー

黒ずみケアのためのピーリング+ピコレーザーでは、まずデリケートゾーンにたまった古い角質をピーリング剤で落とすことで肌のターンオーバーを促進させます。さらにメラニンを粉砕させて色素を除去するピコレーザーでトーニングすることで、肌本来の明るさに近づけます。

詳しくはこちら

小陰唇の縮小手術

小陰唇が大きい場合、大陰唇からはみ出して下着と摩擦を起こすことで黒ずみが発生します。レーザー照射ができない小陰唇は、縮小手術によって大陰唇の中に隠れるようにすることで下着との摩擦を軽減し、黒ずみにくくすることが可能です。

炭酸ガスレーザーによる施術のため、出血や痛みがほとんどなく、ダウンタイムが非常に短いのも特徴です。

実際に当院で治療した方からの反響はInstagramでも紹介していますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

MET BEAUTY CLINICのInstagramはこちら

どのような治療が適しているかは人によって異なるため、当院では充分なカウンセリングの上で最適な方法をご提案させていただいております。

まずは気軽にご相談くださいね。

まとめ

デリケートゾーンの黒ずみは人と比べにくい悩みだからこそ、誰に相談すべきか悩みますよね。

MET BEAUTY CLINICには、産婦人科の領域と美容医療の領域のプロが在籍しております。
デリケートゾーンの黒ずみという女性の特有の悩みは、院長でもある産婦人科医の福山が診察から治療、アフターケアまで一貫して担当いたしますので、ご安心ください。
女医ならではの視点と最新の技術を用いたオーダーメイド治療で、1人1人に寄り添った施術を行ってまいります。

どんな悩みも、まずは一度ご相談ください。
あなたにあった解決策をご提案させていただきます。

記事監修者

MET BEAUTY CLINIC
院長:福山 千代子

日本産科婦人科学会専門医。
20年以上にわたり女性特有の身体の悩みや不調に向き合い、更年期障害をはじめ、月経痛や月経前症候群(PMS)などの治療も 積極的に行っている。

日本産科婦人科学会・女性心身学会所属。